インプラント治療が怖いと感じる理由は?怖さを最小限にする方法を紹介
- 2025年10月22日
- 歯科
「インプラント治療が怖いと感じる理由は?」
「インプラントの失敗率や合併症リスクが知りたい」
「インプラントの痛み・腫れを最小限に抑える方法が知りたい」
上記の疑問をお持ちの方は、インプラント手術や麻酔が怖い、痛み・腫れや仕事復帰のタイミングが読めないことに不安があるのではないでしょうか。
インプラント治療が怖い理由には、「インプラントの手術(外科処置)そのものが怖い
」「手術の痛み・腫れがどの程度かわからない」「インプラントが失敗したりダメになったりするのが怖い」などが挙げられます。
本記事では、「インプラント治療が怖いと感じる8つの理由や、怖さを最小限にする方法」を紹介します。
インプラントの治療期間・費用・ダウンタイムの目安まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インプラント治療が怖いと感じる8つの理由
インプラント治療が怖いと感じる8つの理由は、以下のとおりです。
- インプラントの手術(外科処置)そのものが怖い
- 手術中や手術後の痛み・腫れがどの程度かわからない
- インプラントが失敗したりダメになったりするのが怖い
- インプラント治療にかかる費用が高い
- 信頼できる歯科医師・歯科医院を見極められない
- ネットの悪い評判や失敗談が気になる
- 体内に異物を入れることへの抵抗感がある
- 高齢や持病で治療に耐えられないと感じる
それぞれ解説します。
インプラントの手術(外科処置)そのものが怖い
インプラント治療への恐怖として最も多いのが、外科手術そのものに対する直接的な恐怖心です。
歯茎を切開して顎の骨に穴を開けるという処置内容が、怖いと感じさせてしまいます。
「骨を削る」という行為は、未知の痛みや体への負担を想像させ、強い不安を引き起こすのです。
普段の生活では経験することのない外科処置を受けるという事実が、治療への大きなハードルとなっています。
手術内容に対する漠然とした恐怖が、インプラントをためらう大きな理由といえます。
手術中や手術後の痛み・腫れがどの程度かわからない
インプラントの手術中や術後の痛み・腫れの程度が予測できないことも、大きな不安要素です。
痛みや腫れの出方には個人差があり、「この程度で治まります」と断言することは難しいです。
手術中は麻酔が効いているので痛みはありませんが、問題は麻酔が切れたあとどれくらいの痛みが、どのくらいの期間続くのかが見通せないため、治療に踏み出せないのです。
未知の痛みや腫れに対する不確実性が、恐怖心を増幅させています。
インプラントが失敗したりダメになったりするのが怖い
インプラント治療がうまくいかなかった場合のリスクや、長期的な安定性への懸念も恐怖につながります。
厚生労働省の資料によると、インプラントは10年で約1割が失われる(=おおむね約90%が残存)とされています。
引用元:インプラント国民向け情報提供(平成26年3月:一般向け)|歯科保健医療情報収集等事業|厚生労働省
「骨と結合しなかったらどうしよう」「数年でダメになったら費用が無駄になる」といった失敗への不安は当然のことです。
勇気を出して治療を受けても、将来的に失敗するかもしれないという可能性が、治療をためらわせる一因となっています。
インプラント治療にかかる費用が高い
インプラント治療は原則自由診療で保険適用外のため、高額な費用がかかることも心理的な壁になります。
治療費が無駄になることへの恐れや、経済的な負担そのものが大きなストレスになりやすいです。
インプラントは1本あたり「30万円〜50万円程度」が相場であり、決して安い金額ではありません。
もし失敗した場合、この費用がすべて無駄になるのではないかという不安が、恐怖心に拍車をかけます。
金銭的なリスクに対する懸念が、治療への決断を鈍らせている原因です。
信頼できる歯科医師・歯科医院を見極められない
自分の体を任せるに足る、信頼できる歯科医師や歯科医院を見つけられるかどうかも大きな不安となりやすいです。
インプラント治療は外科処置のため、医師の技術力や経験が治療結果を左右します。
インターネットで検索しても、どの情報が正しく、どのクリニックが良いのかを判断するのは非常に難しいでしょう。
大切な体の一部を預けるからこそ、本当に信頼できる専門家に出会えるかどうかの不安が、治療をためらわせる原因になります。
ネットの悪い評判や失敗談が気になる
インプラント治療に関するインターネットで目にする悪い評判や失敗談が、恐怖心を増幅させることも少なくありません。
ネガティブな情報は特に印象に残りやすく、「自分も同じようになったらどうしよう」という不安を直接的に掻き立てるためです。
体験談には、強い痛みや腫れ、術後のトラブルなどが赤裸々に語られている場合もあります。
こうした情報に触れると、インプラント治療に対し、過度な恐怖心や不信感を抱いてしまうのです。
その結果、ネット上の断片的な情報が、冷静な判断を妨げる一因となります。
体内に異物を入れることへの抵抗感がある
インプラントはチタン製とはいえ、人工物であるインプラントを体内に埋め込むこと自体に、本能的な抵抗感を覚える方もいます。
自分の体の一部ではない「異物」が、顎の骨に存在し続けるという事実に違和感を抱くためです。
アレルギー反応は起きないか、将来的に体へ悪影響はないのか、といった心配が頭をよぎります。
医学的には安全性が確立されていても、心理的な面で受け入れがたいと感じるのです。
人工物を体に入れるという行為への根源的な抵抗感が、治療へのためらいを生んでいます。
高齢や持病で治療に耐えられないと感じる
ご自身の健康状態や年齢を理由に、インプラント手術の負担に耐えられないのではないかと心配される方もいます。
インプラントは外科手術のため、体力的な負担がまったくないわけではありません。
とくに、糖尿病や骨粗しょう症などの持病をお持ちの方や、ご高齢の方は、「自分は手術を受けられるのだろうか」と不安に感じやすいです。
健康状態によっては治療が難しいケースも存在するため、身体的な負担への懸念が、治療を諦める理由になってしまうのです。
インプラントの10年生存率は90%以上|しかし失敗する可能性もある
インプラントは、失った歯の機能を取り戻すための優れた治療法で、10年以上の生存率は90%以上と報告されています。
適切な診査・診断のもと、確かな技術を持つ歯科医師が施術をおこなうと、長期的に安定して機能する可能性が極めて高いことを示しています。
しかし、100%成功が保証されているわけではありません。
患者さんのお口の状態や全身疾患、術後のメインテナンス不足など、いくつかの要因で失敗する可能性もゼロではないのです。
インプラントは信頼性の高い治療ですが、失敗のリスクも存在することを理解しておく必要があります。
引用元:歯科インプラント治療のためのQ&A(平成26年3月:歯科医療従事者向け)|歯科保健医療情報収集等事業|厚生労働省
インプラントの合併症のリスク
インプラントの合併症のリスクは、以下の6つです。
- 長期的な最大のリスク「インプラント周囲炎」になる可能性がある
- 手術中に神経・血管を損傷する場合がある
- 上顎のインプラント特有の上顎洞トラブルが起きやすい
- 術後の細菌感染でインプラントが結合しない場合がある
- 歯ぎしりなどで人工歯や本体が破損したり緩んだりする場合がある
- 歯茎が下がることで見た目が悪くなるケースがある
ひとつずつ解説します。
長期的な最大のリスク「インプラント周囲炎」になる可能性がある
インプラント治療における長期的な最大のリスクは、歯周病に似た「インプラント周囲炎」です。
インプラントの周りに付着した歯垢が原因で歯茎に炎症が起き、進行すると顎の骨を溶かしてしまう病気です。
天然の歯と違い、インプラントは痛みを感じる神経がないため、自覚症状がないまま進行しやすい特徴があります。
放置すれば、最悪の場合、せっかく埋め込んだインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
治療後のメインテナンスを怠ることが、インプラントを失う最大のリスクです。
手術中に神経・血管を損傷する場合がある
インプラント手術では、稀に下顎の神経や血管を損傷してしまうリスクがあります。
顎の骨のなかには、唇や舌の感覚を司る太い神経や血管が通っているためです。
もし術前のCT検査による診査が不十分だったり、手術の計画に誤りがあったりすると、ドリルが神経に触れて麻痺が残る場合があります。
現在では、CT撮影やシミュレーションソフトの活用で、こうしたリスクは大幅に低減されています。
それでも、手術である以上、神経や血管を損傷する可能性はゼロではないことを知っておきましょう。
上顎のインプラント特有の上顎洞トラブルが起きやすい
上顎の奥歯にインプラントを入れる場合、上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる鼻の横にある空洞に関連したトラブルが起きることがあります。
上顎の骨は薄いことが多く、インプラントが上顎洞を突き破ってしまうことがあるためです。
その結果、蓄膿症に似た症状を引き起こす「上顎洞炎」になるケースがあります。
骨の厚みが足りない場合は、事前に骨を増やす処置をおこなうことで、こうしたリスクは回避できます。
上顎のインプラントには、特有の注意点が存在するため注意が必要です。
術後の細菌感染でインプラントが結合しない場合がある
インプラントの手術後の衛生管理が不十分だと、細菌感染によってインプラントと骨がうまく結合しない場合があります。
インプラント治療の成功には、インプラント体と顎の骨がしっかり結合する「オッセオインテグレーション」が不可欠です。
手術の傷口から細菌が入り込むと、この結合が妨げられ、インプラントが固定されずにグラグラする原因になります。
歯科医院での滅菌管理はもちろん、患者さん自身の術後の口腔ケアも非常に重要です。
この術後の感染予防が、インプラント成功の鍵を握るといえます。
歯ぎしりなどで人工歯や本体が破損したり緩んだりする場合がある
強い歯ぎしりや食いしばりの癖は、インプラント本体や上部構造(人工歯)に過度な負担をかけ、破損の原因となる場合があります。
インプラントは丈夫ですが、天然の歯にある「歯根膜」というクッションの役割を果たす組織がありません。
そのため、噛み合わせの力がダイレクトに伝わり、人工歯が欠けたり、インプラントを固定するネジが緩んだりします。
就寝中にマウスピースを装着するなど、適切な対策を講じることが重要です。
噛み合わせの力も、インプラントの寿命に影響を与える要因です。
歯茎が下がることで見た目が悪くなるケースがある
加齢や歯周病などによって歯茎が下がると、インプラントの金属部分が見えて、見た目が悪くなるケースがあります。
とくに、審美性が重視される前歯では、大きな問題となり得ます。
インプラント自体に問題がなくても、周囲の歯茎が痩せてしまうことで起こる現象です。
また歯茎が下がると、歯と歯の間に黒い隙間(ブラックトライングル)ができてしまうこともあります。
長期的に美しい口元を維持するには、インプラントだけでなく歯茎の健康管理も重要です。
インプラント治療で選べる怖さ・痛みを最小限にする麻酔の種類
インプラント治療で選べる怖さ・痛みを最小限にする麻酔の種類は、以下の4つです。
- 静脈内鎮静法|うとうと眠っている間に手術を終えられる
- 笑気麻酔|リラックス効果で恐怖心を和らげる
- 局所麻酔|注射の痛みも工夫で軽減できる
- 全身麻酔|特殊なケースで用いられる
それぞれ解説します。
静脈内鎮静法|うとうと眠っている間に手術を終えられる
歯科治療への恐怖心がとくに強い方には、静脈内鎮静法が有効です。
点滴で鎮静剤を投与することで、リラックスして半分眠ったような状態で手術を受けられます。
健忘効果もあるため、多くの方が「気づいたら手術が終わっていた」と感じるほど精神的な負担がありません。
手術中の音や振動が気にならなくなり、あっという間に時間が過ぎる感覚になります。
主に歯科恐怖症の方にとって、安心してインプラント治療を受けるための切り札ともいえる麻酔方法です。
笑気麻酔|リラックス効果で恐怖心を和らげる
笑気麻酔は、鼻から「笑気ガス」を吸入するだけで不安や緊張を和らげることができる麻酔方法です。
お酒に酔ったときのような、フワフワとした心地よい感覚になり、恐怖心が薄れていきます。
この方法は安全性が高く、ガスの吸入を止めればすぐにもとの状態に戻るため、副作用の心配もほとんどありません。
強い恐怖心はないものの、少し不安を感じるという方に適しています。
笑気麻酔は心身をリラックスさせ、落ち着いて治療を受ける手助けをしてくれます。
局所麻酔|注射の痛みも工夫で軽減できる
インプラント手術は、基本的には歯を抜くときと同じ局所麻酔のみでも、痛みを感じずにおこなえます。
手術する部位に直接作用する麻酔のため、痛みをしっかり遮断することが可能です。
「麻酔の注射がそもそも怖い」といった方のために、多くの歯科医院では痛みを軽減する工夫をしています。
たとえば、注射前に表面麻酔のジェルを塗り、極細の注射針を使用することで、刺すときの痛みを最小限に抑えやすくなります。
局所麻酔だけでも、痛みに配慮した治療は十分に可能です。
全身麻酔|特殊なケースで用いられる
全身麻酔は、インプラント治療において、ごく限られた特殊なケースで用いられます。
完全に意識がなくなるため、患者さんの呼吸管理などが必要となり、大学病院など設備の整った医療機関でおこなわれる場合が多いです。
たとえば、広範囲にわたる大掛かりな骨の移植手術が必要な場合や、心身の状態からほかの麻酔法が適用できない場合などがこれにあたります。
一般的なクリニックでのインプラント手術で全身麻酔が選択されることはほとんどなく、あくまで特別な状況下での最終手段です。
インプラント治療で静脈内鎮静法がおすすめな人
インプラント治療で静脈内鎮静法がおすすめな人は、以下のとおりです。
- 嘔吐反射がある方
- 歯科恐怖症の方
- 歯がボロボロな方
ひとつずつ解説します。
嘔吐反射がある方
口に器具が入るだけで吐き気をもよおす「嘔吐反射」が強い方には、静脈内鎮静法がとくにおすすめです。
鎮静状態では、この嘔吐反射が大幅に抑制されるためです。
意識がはっきりしていると型取りすら困難な場合がありますが、うとうとしている間であればスムーズに治療を進められます。
結果的に、患者さんの苦痛がなくなるのはもちろん、歯科医師も安全かつ精密な治療に集中が可能です。
嘔吐反射は、静脈内鎮静法でコントロールできます。
歯科恐怖症の方
治療に極度の恐怖心を抱く「歯科恐怖症」の方にとって、静脈内鎮静法は救世主ともいえる方法です。
意識が朦朧とすることで、手術中の音や匂い、振動などをほとんど感じなくなるためです。
過去のトラウマから治療椅子に座るだけでパニックになる方でも、リラックスした状態で治療を終えられます。
治療へのネガティブな記憶が残らないため、「次も頑張ろう」と前向きな気持ちにつながる効果も期待できます。
恐怖心と決別し、治療へ一歩踏み出すための強力なサポートです。
歯がボロボロな方
多数の歯を一度に抜歯したり、複数のインプラントを埋め込んだりするなど、広範囲で長時間の治療が必要な方にも静脈内鎮静法は適しています。
治療時間が長くなると、意識がある状態では心身ともに大きな負担がかかるためです。
静脈内鎮静法を用いると、患者さんは時間経過をほとんど感じることなく、快適に過ごせます。
術者側も集中して治療に取り組めるため、より安全で質の高い手術が可能になります。
大掛かりな治療も、苦痛なく乗り越えるための有効な手段です。
インプラントの治療期間・費用・ダウンタイムの目安
インプラント治療を検討するうえで、治療期間、費用、ダウンタイムは気になるポイントです。
以下に、それぞれの一般的な目安をまとめました。
- 治療期間:下あご「約6カ月」、上あご「約12カ月」
- 費用相場:1本あたり「30〜50万円程度」
- 術後のダウンタイム:痛みや腫れのピークは「術後2~3日」、落ち着くのは「1週間程度」
治療には、ある程度の期間と費用、回復期間が必要だと理解しておくことが大切です。
インプラントで怖くない治療を受けるための歯科医院の選び方
インプラントで怖くない治療を受けるための歯科医院の選び方は、以下の5つです。
- 「怖い」気持ちに親身に寄り添ってくれるか
- カウンセリングで納得できるまで何度も質問できるか
- CTやシミュレーションで「見えない部分の恐怖」をなくしてくれるか
- メリットだけでなくリスクやほかの選択肢も正直に話してくれるか
- 治療後の保証やメインテナンスで将来の不安まで考えてくれるか
それぞれ解説します。
「怖い」気持ちに親身に寄り添ってくれるか
安心してインプラント治療を受けるには、まず患者の「怖い」という感情を否定せず、共感してくれる歯科医院を選ぶのが重要です。
その恐怖心を理解し、どうすれば和らげられるかを一緒に考えてくれる姿勢が、信頼関係の第一歩になります。
流れ作業のように説明を済ませるのではなく、患者一人ひとりの目線に立ち、不安な点はないか丁寧に確認してくれる医師が理想です。
あなたの気持ちをしっかり受け止めてくれるかどうかは、非常に大切な選択基準となります。
カウンセリングで納得できるまで何度も質問できるか
信頼できる歯科医院は、患者が抱くあらゆる疑問に対し、納得できるまで何度でも丁寧に答えてくれます。
インプラントは高額で長期にわたる治療のため、少しでも疑問や不安が残る状態で始めるべきではありません。
専門用語を避け、分かりやすい言葉で説明してくれるか、小さなことでも気軽に質問できる雰囲気があるかを確認しましょう。
患者が完全に納得するまで向き合ってくれる姿勢こそが、治療への不安を解消するポイントとなります。
CTやシミュレーションで「見えない部分の恐怖」をなくしてくれるか
口のなかの見えない部分でおこなわれる手術は、漠然とした恐怖を生み出します。
この「見えない恐怖」をなくすのが、CTなどの精密検査機器やシミュレーションソフトです。
顎の骨の厚みや神経の位置などを3D画像で立体的に見せることで、手術の安全性や計画を視覚的に理解できます。
自分の口のなかがどうなっていて、どこにインプラントが入るのかを具体的に把握できれば、漠然とした不安は大幅に軽減されるでしょう。
最新設備で「治療の見える化」に努めている医院は、信頼性が高いといえます。
メリットだけでなくリスクやほかの選択肢も正直に話してくれるか
インプラントのメリットばかりを強調せず、潜在的なリスクや他の治療法についても公平な情報を提供してくれる歯科医院は誠実といえます。
どんな治療にも長所と短所があり、インプラントが常に最善の選択とは限らないためです。
ブリッジや入れ歯といったほかの選択肢も含め、それぞれの利点・欠点を正直に説明し、患者自身が納得して治療法を選べるようサポートしてくれる姿勢が重要です。
誠実な情報提供が、医師との信頼関係を築くうえで不可欠となります。
治療後の保証やメインテナンスで将来の不安まで考えてくれるか
インプラント治療後の保証やメインテナンス体制が整っている歯科医院を選ぶことが、将来の安心につながります。
インプラント治療は手術で終わりではなく、長期的に安定させるには定期的なメインテナンスが不可欠です。
万が一のトラブルに対する保証内容の明確さや、定期検診の案内など、アフターフォローの充実度を確認しましょう。
治療後まで見据えてサポートしてくれる歯科医院が、長く付き合えるパートナーとなります。
インプラントが怖いに関するよくある質問
インプラントが怖いに関するよくある質問を、以下にまとめました。
- インプラントの手術は痛いですか?麻酔は本当に効きますか?
- 顎の骨に穴を開けるのが怖いのですが大丈夫でしょうか?
- 手術が失敗して、神経が麻痺するようなことはありませんか?
- 恐怖心が人一倍強いです。何か特別な方法はありますか?
- 治療後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
- 費用は最終的に総額でいくらかかりますか?
ひとつずつ解説します。
インプラントの手術は痛いですか?麻酔は本当に効きますか?
インプラントの手術中には、痛みを感じることはほとんどありません。
手術前には必ず局所麻酔を使い、痛みをしっかり遮断します。
麻酔が効いているかを確認してから手術を始めるので、心配は無用です。
術後は麻酔が切れると痛みが出ることがありますが、処方される鎮痛剤を服用すれば十分にコントロールできる範囲です。
顎の骨に穴を開けるのが怖いのですが大丈夫でしょうか?
「顎の骨に穴を開ける」と聞くと非常に怖いイメージを持つかもしれませんが、過度な心配は不要です。
手術前におこなうCT撮影によって、骨の厚みや硬さ、神経や血管の位置などをミリ単位で正確に把握できます。
歯科医師はそのデータをもとに、安全な範囲を厳密に守って処置をおこないます。
精密な診査・診断に基づいた安全な計画のもとでおこなわれるため、安心して治療を受けることが可能です。
手術が失敗して、神経が麻痺するようなことはありませんか?
インプラント手術による神経麻痺のリスクは、ゼロではありませんが極めて低いです。
CTによる精密な診断に加え、「サージカルガイド」という装置を用いることで、計画通りの位置・角度・深さにインプラントを埋入できます。
神経などの危険な部位を確実に避けて、安全に手術をおこなえます。
恐怖心が人一倍強いです。何か特別な方法はありますか?
恐怖心が人一倍強い方には、特別な麻酔方法の選択をおすすめします。
代表的なのが「静脈内鎮静法」で、点滴から鎮静剤を入れることで、うとうととリラックスした状態で手術を受けられます。
治療中の記憶はほとんど残らないため、「気づいたら終わっていた」という感覚で、精神的な負担を大幅に軽減できます。
歯科恐怖症の方でも安心して治療を受けられるこの方法について、カウンセリングで一度相談してみるのが望ましいです。
治療後の痛みや腫れはどのくらい続きますか?
インプラントの治療後の痛みや腫れには個人差がありますが、一般的にピークは「手術後2〜3日」で、「1週間程度」で徐々に落ち着いていきます。
手術当日は、麻酔が切れる前に処方された鎮痛剤を服用することが痛みを抑えるポイントです。
また、腫れを最小限にするには、術後24時間は患部を冷やすことが有効です。
日常生活に大きな支障が出るほどの痛みや腫れが長く続くことは稀なため、過度に心配する必要はありません。
費用は最終的に総額でいくらかかりますか?
インプラントの費用相場は、1本あたり「30〜50万円程度」です。
ただし、お口の状態や治療本数、使用する材料などで大きく異なるため、一概に「いくら」とは言えません。
そのため、治療前のカウンセリング段階で、総額の見積もりを明確に提示してもらうことが重要です。
検査・診断料から手術費用、最終的な被せ物の費用、治療後のメインテナンス費用まで、どこまでの料金が含まれているのかを詳細に確認しましょう。
まとめ
インプラント治療への恐怖は、決して特別な感情ではなく、多くの方が抱く自然なものです。
その恐怖の正体は、手術や痛み、失敗といった「知らないこと」への不安が大部分を占めています。
現在のインプラント治療では、CTによる精密な計画や、静脈内鎮静法のように怖さや痛みを和らげる方法など、不安を解消するための様々な選択肢が用意されています。
もし「インプラント治療の不安を抑えたい」「安心してインプラント治療を受けたい」方は、早めに歯科医院を受診してみましょう。
きむ歯科口腔外科医院では、インプラントや歯がボロボロなど、患者さんの解消したいお悩みに応じて最適なご提案・治療をおこなっております。
現在の歯に関するお悩みを解消し、笑顔で食事や会話を楽しみたいと思っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
コラム監修者

院長金 龍門(きむ よんむん)
- 経歴
- 2013年3月 日本歯科大学卒業
2015年4月 公立豊岡病院歯科口腔外科 勤務
2020年4月 市立伊丹病院歯科口腔外科 勤務
2022年4月 きむホームデンタルクリニック開業
2025年2月 医院名をきむ歯科口腔外科医院に改名
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