インプラント
インプラント
顎の骨に人工歯根を植え込み、それを土台にクラウン(かぶせ物)や入れ歯を取り付ける方法です。
骨にしっかりくっつけば安定も良くしっかりと噛むことができ違和感もありません。また、両隣の歯に負担がかかることもありません。
ただし、インプラント埋入後はより口腔清掃に気をつけなければいけません。
こんな患者さまにインプラントをおすすめします。
1.コンサルティング・診査診断
インプラント治療のご説明を行い、さらに安全にインプラント治療を行えるよう十分な精密検査を行います。
2.一次手術
インプラント体をあごの骨に埋入します。手術は局部麻酔を行いますので、痛みの心配はほとんどありません。手術時間は約1~2時間です。
3.抜糸
一次手術の10日から2週間後、歯肉が治癒しますので抜糸を行います。
4.治癒期間
3~6ヶ月間インプラント体に力が加わらないようにし、骨との結合を待ちます。
5.二次手術
インプラント体と骨が結合したら、人工の歯が歯肉を貫通させるためのパーツを取り付ける手術を行います(ケースによっては、この手術を行わない場合があります)。
6.歯型を取り、人工の歯を作製
二次手術後の10日から2週間後、歯肉が治癒しますので歯型を取り、人工の歯を作製する工程に入ります。
7.完成した歯の装着
作製した歯をお口の中にセットします。 その後定期的に検診を行い、インプラントと天然歯をいつまでも大事にメインテナンスします。
隣の健康な歯を削りブリッジにします。
健康な歯を削るのは嫌ですね。
インプラントは隣の健康な歯を削ることなく植立し、人工歯を取り付けます。もとからある健康な歯には負担はかかりません。
抜けた2本の歯の大きな噛む力を支えるため、数本の健康な歯を削りブリッジにします。 抜けた数だけのインプラントを植立できます。
取り外しの入れ歯を作り、金属のバーを左右に渡して固定します。噛む力は健康な歯と比べてかなり落ちてしまいますし、入れ歯や止め金の異物感は嫌ですね。
数本のインプラントを植立し、インプラント同士を連結します。
歯が全部抜けた場合(全部床義歯=総入れ歯)
全部に床のついた入れ歯を装着します。顎の骨が退縮すると入れ歯が不安定になりやすくなります。
数本のインプラントを植立し、連結された維持装置に入れ歯を固定します。入れ歯が安定し、口の中で動いたり、笑った時に飛び出したりすることはありません。
インプラントは日常のメインテナンスが非常に大切です。お口の衛生状態がよければ10年以上、中には30年以上問題なく機能している患者さまもたくさんおられます。
一般的に骨の発育が完成する20歳前後から可能です。
ただし、上限は特にありません。
インプラントの治療費は健康保険が適用されない自由診療です。使用するインプラントの本数や設計によって異なりますが、目安として1本あたり約35~40万円です。
手術中、1~2週間は傷口の保護期間を設けますが、その後仮義歯を入れることができます。
喫煙は血管収縮、血流阻害、白血球の機能障害の原因になることが知られており、インプラント治療に悪影響を及ぼすことが予想されます。
喫煙者でもインプラント治療は受けられますが、非喫煙者に比べると喫煙者のインプラント失敗率は確実に高くなります。インプラントを長持ちさせるために少しでも喫煙量を減らすことをお勧めします。